【翻字】
仏徳禅師(ぶつとくぜんじ)
ふれはまづ つもらぬ うちに 吹(ふき)捨(すて)て 風(かぜ)ある松(まつ)は 雪(ゆき)をれもせず
〇師名は本元(ほんげん)号は元翁(げんおう)はやく 高峯和尚に従(したがつ)て得度(とくど)す 嘉暦の間詔(あいだみことのり)を承(うけ)て南禅寺 に住す然(しか)れども都(みやこ)のさはがし きをいとひて終(つい)に濃州虎渓(こけい) に退隠(たいいん)す正慶元年七月 四日化す寿五十一 勅して 仏徳禅師と諡す
【校訂本文】
仏徳禅師
降ればまづ 積もらぬうちに 吹き捨てて 風ある松は 雪折れもせず
〇師、名は本元、号は元翁。はやく高峯和尚に従つて得度す。嘉暦の間、詔を承けて、南禅寺に住す。然れども、都の騒がしきをいとひて、終に、濃州虎渓に退隠す。正慶元年七月四日、化す。寿、五十一。勅して仏徳禅師と諡す。
【語釈】
高峯和尚:高峰顕日(本書10)。鎌倉時代後期の臨済宗の僧。下野国・雲巌寺の開山。
嘉暦:1326年~1329年
南禅寺:正応4 年(1291年)創建の臨済宗の寺院
濃州虎渓:岐阜県にある臨済宗の寺院・虎渓山永保寺。正和2年(1313年)創建。
正慶元年:1332年
嘉暦:1326年~1329年
南禅寺:正応4 年(1291年)創建の臨済宗の寺院
濃州虎渓:岐阜県にある臨済宗の寺院・虎渓山永保寺。正和2年(1313年)創建。
正慶元年:1332年
【解説】
16人目は元翁本元です。紹介文はその略歴です。
歌は平明です。松は人の心、雪は煩悩、風は仏教の教えをそれぞれ比喩しているのでしょう。

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