【翻字】
雲居(うんご)和尚
雲居(うんご)和尚
物毎(ものごと)に 執着(しうじやく) せざる こゝろこそ 無念夢想(むねんむさう)の 無住(むぢう)なりけれ
〇師名は希膺(きよう)号は雲居初め 大徳寺に入て薙髪(ちはつ)し後(のち)妙心 寺に出世して法を一宙(ちう)和尚に 嗣奥松島(つぎをくまつしま)の瑞岩(ずいがん)寺に住(ぢう)し 祥岩の山上に隠栖(いんせい)して 山を出ざる事旬余(じゆんよ)ひとつの 白鹿(はくろく)来て師の榻(いす)に馴(なれ)よる こと常(つね)也万次二年八月八日熊(ゆう) 然(ぜん)として爰(こゝ)に示寂(じじやく)す寿七十七 勅して円満国師(ゑんまんこくし)と諡す
【校訂本文】
雲居和尚
物毎に 執着せざる 心こそ 無念夢想の 無住なりけれ
〇師、名は希膺、号は雲居。初め、大徳寺に入りて、薙髪し、後、妙心寺に出世して、法を一宙和尚に嗣ぎ、奥松島の瑞岩寺に住し、祥岩の山上に隠栖して、山を出でざる事、旬余、ひとつの白鹿来て、師の榻に馴れ寄ること、常なり。
万次二年八月八日、悠然として、ここに示寂す。寿七十七。勅して「円満国師」と諡す。
万次二年八月八日、悠然として、ここに示寂す。寿七十七。勅して「円満国師」と諡す。
【語釈】
無住:仏語で、心の中の一切の束縛を断ち切った、とらわれのない状態
大徳寺:京都の臨済宗の寺院
妙心寺:京都の臨済宗の寺院
出世:禅宗で僧が大寺院の住職となること
一宙:一宙東黙
瑞岩寺:瑞巌寺。宮城県松島町の臨済宗の寺院。
祥岩の山上:現仙台市青葉区の蕃山山麓。慶安3年(1650年)、雲居希膺はここに小庵を結び隠棲した。
旬余:十年余り
榻:牛車の乗り降りに使用する踏み台
大徳寺:京都の臨済宗の寺院
妙心寺:京都の臨済宗の寺院
出世:禅宗で僧が大寺院の住職となること
一宙:一宙東黙
瑞岩寺:瑞巌寺。宮城県松島町の臨済宗の寺院。
祥岩の山上:現仙台市青葉区の蕃山山麓。慶安3年(1650年)、雲居希膺はここに小庵を結び隠棲した。
旬余:十年余り
榻:牛車の乗り降りに使用する踏み台
【解説】
28人目は雲居希膺です。紹介文はその略歴です。
歌意は仏教の本質を詠んだもので、簡明です。

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