土地の広く高き部分を【高地】と言ひ、其の低き所を【低地】と言ふ。高地上の平野を【高原】と名づけ、高地の狭くして峙たるを【山】と名づく。山の低きものを【丘陵】と言ひ、数山相連りたるを【山脈】と言ふ。山の最も高き部分を【山頂】と言ひ、山の下傍を【麓】と言ふ。麓と山頂との間を【山腹】と称へ、山腹の道路を【坂】と称へ、両山の間を【渓谷】と称ふ。又、山頂より火烟を噴出するものあり。之を【火山】と名づく。金・銀・銅・鉄等を堀り出す山を【砿山】と名づく。
[平野又は高原にして荒漠たる砂質の土地あり。之を砂漠と言ふ。「アフリカ」のサハラの如き、是なり。]

挿絵006

水の流るる所を【川】と言ひ、其の大なるを【河】と言ふ。川水の始て流出する所を【源】と言ひ、其の流れ入る口を【河口】と言ふ。川水の急に落下するを【瀑】と言ふ。陸地の凹みたる所に溜りたる水あり。其の最も大にして天然なるものを【湖】と称し、其の小にして多くは人工にかかるものを【池】と称す。地中より自然に涌出する水あり。之を【泉】と名づく。泉水の温かなるものを【温泉】と名づく。温泉は其の水薬気を帯ぶるを以て、之に浴するときは人の病を医するの効あり。
[湖に二種あり。淡水湖・鹹水湖、是なり。我国の湖水は大抵淡水湖なり。]

挿絵007

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