【経線・緯線】図上に画きたる縦横の線は、土地の位置を示す為めに仮りに想像して画きたるものにして、其の縦線を径線又は子午線と言ひ、横線を緯線と言ひ、最も中央にある緯線を赤道と言ふ。一年中日光の直射する所なり。此の諸線は地球の周囲を三百六十度に分ちたるものにして、其の線と線との間を一度と言ふ。一度を更に六十に別ちて之を分と言ふ。更に分を六十に分ち其の一を秒と言ふ。今之に由て某地の位置を語るには、緯線は赤道を基本として、之より南北に数へて「某地は北緯(或は南緯)何度何分何秒にあり」と言ふ。子午線は英国グリインウヰツチの司天台を本として之より東西に数へ、「某地は東経(或は西経)何度何分何秒にあり」と言ふなり。
[経度一度を距るの地は四分時の時差あり。]


【夏至線及び冬至線】赤道より南北二十三度半の所にある緯線を二至線と言ふ。其の北にあるを夏至線と言ひ、南にあるを冬至線と言ふ。是れ一年中太陽の光線直射するの限界なり。
【極圏】又、極より各二十三度半の所にある緯線を極圏と言ふ。是太陽一箇の至線上にあるとき、光線の達する限界なり。故に極圏以北は半年は夜にして半年は昼なり。

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