(三)【桑名】桑名は桑名郡の南端にありて、旧名を三崎と言ふ。桑名港に臨めり。旧と久松氏の城下にして、東海道の駅邑に属す。天正年間滝川一益の居城なりしが、後屡々変更ありて、関ヶ原の役後本多氏の封地となり、復び久松氏に帰す。人口一万四千九百。病院・郡役所{県庁を距る十二里。桑名全郡を管轄す}・郵便電信局等ありて、繁華の都邑なり。富商少からず。
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