金津地蔵(かなづぢざう)(三番目 四番目)
▲アト「これは、越前の国・金津の者でござる。在所中の老若、心を合(あは)せて、一間四面の堂を建立致してござる。堂は、思ふ儘に出来てござれども、未だ、仏がござらぬ。この度、都へ登り、御本尊を求めて参らうと存ずる。
{と云ひて、しかじか、「仏師」に同断。扨、都に着き、「仏師」の通り、呼ばゝる。シテ、出る。しかじかありて、真仏師を云ふ。しかじか、悉く「仏師」に同断。違はず。}
仏が欲しうござる。見せて下され。
▲小アト「幸ひ、地蔵の良う出来させられたがある。これを見せう。暫く待たしめ。
▲アト「心得ました。
▲小アト「かな法師、あるか。
{と云ひて、呼び出す。出るも、常の如し。}
そちに、ちと云ふ事があるが、これを云ひ出して、聞かうならば、云はうず。聞くまいならば、一向云ふまい。
▲シテ「これは、今めかしい事を仰せらるゝ。親の云ふ事を聞かぬ子は、ござるまい。何なりとも、仰せられい。
▲小アト「近頃満足した。別の事でもない。身共の身代がならいで、朝夕(あさゆふ)を送りかぬるによつて、そちを売つて、ともかうもせうと思ふ。則ち、夫婦相談ぢや。これをかなへてくれうか。
▲シテ「成程、何を致すも、孝行は同じ事ぢや。何方(いづかた)へも売らせられい。
▲小アト「やれやれ、嬉しや。それについて、火急な事ぢやが、様子を語らう。越前の国・金津といふ所の人が、仏を求めにわせた。身共は、楊枝一本削つた事もなけれども、代物(だいもつ)が欲しさに、仏師ぢやと云うて、騙いた。則ち、そなたを地蔵になして売つてやる程に、さう心得さしめ。
▲シテ「売らば、只、ならせられい。終に、地蔵になつた事がござらぬ。
▲小アト「いや。地蔵にまねてやる程に、少しも苦しうない。平(ひら)に、行(い)てくれさしめ。
▲シテ「今行けば、とゝ様にもかゝ様にも、会はれますまいなう。
▲小アト「まづ、急に会ふ事はならぬ。
▲シテ「それは、名残惜しい、悲しい事でござる。
▲小アト「誠に、世に貧(ひん)程悲しいものはない。子を売るといふは、大抵な事ではなけれども、とかく、今日(こんにち)を送りかぬる故の、悪心ぢや。さりながら、気遣ひするな。定めて、そちを連れて行(い)て、彼の堂に据ゑて置くであらう。その時、身共が後を慕うて下り、忍び入つて、そつと連れて帰らう程に、心安う思はしめ。
▲シテ「忝うござる。必ず必ず、早う連れに来て下されい。
▲小アト「まづ、地蔵の拵へをせう程に、こちへ寄らしめ。
{と云ひて、大鼓座にて肩衣となり、強師頭巾(がうしづきん)・乙(おと)の面{*1}着せ、床机に腰かけさせて置くなり。右の手に、錫杖持つなり。}
田舎人、居さしますか。
▲アト「これに居まする。
▲小アト「ちと、彩色に直す所があつて、隙(ひま)を取つた。お待ち遠にあらう。
▲アト「左様にもござらぬ。
▲小アト「扨、地蔵を拝ましめ。
{と云ひて、垂れを上げて拝ます心持ちなり。}
▲アト「はゝあ。扨も扨も、御殊勝な事かな。名作程あつて、その儘、生きてござる様な。
{と云ひて、褒めて拝み、顔をいらひ、驚きて、}
わあ。どうやら、人肌の様に温かな。
▲小アト「今、彩色をして、間が無い。膠(にかは)の干(ひ)ぬ内は、温かなものでおりやる。
▲アト「尤でござる。篤(とく)と拝む程、人の様にござる。
▲小アト「最前も云ふ通リ、安阿弥の流れ、某(それがし)一人ぢやによつて、おそらく自慢の細工ぢや程に、何と、木仏(もくぶつ)とは見えまいが。
▲アト「奇特でござる。扨、代物は何程でござる。
▲小アト「万疋でおりやる。
▲アト「高直(かうぢき)にはござれども、仏体(ぶつたい)の事ぢや。それとても、求めませう。則ち代物は、三條の大黒屋で渡しませう。
▲小アト「成程。大黒屋、存じてゐる。あれで、受け取るであらう。
▲アト「扨これは、箱に入れて持ちませうか。
▲小アト「それでは、気詰まりに思し召さう。只、負はせられい。
▲アト「心得ました。
{と云ひて、背負ふ。}
未だ、膠(にかは)が干ぬやら、温かにござるわ。
▲小アト「いや。それは、膠(にかは)が干いでも、早(はや)、御仏心が備はつたによつて、色々の奇特があらう。随分、信心を召され。又、御仏供(おぶく)などは、ならう程、念を入れて上げさしめ。自然、きこし召す事があらう。ふと、物など仰せらるゝ事もあらう程に、さう心得さしめ。
▲アト「扨々、あらたかな事でござる。も、かう参る。
▲小アト「何と、お行きあるか。
▲アト「中々。
▲小アト「良うおりやつた。
▲アト「なうなう、嬉しや嬉しや。ざつと、埒があいた。まづ、急いで帰らう。扨々、隙(ひま)がいらうかと存じたに、幸ひの者に出合うて、重畳の仏を求めた。この由を、在所の衆中へ申したらば、一統に悦ばうと存ずる。いや、何かと云ふ内に、戻つた。
{と云ひておろし、葛桶に腰かけさせ置き、}
なうなう。何(いづ)れもござるか。
▲立衆「これに居りまする。
▲アト「只今、帰つてござる。
▲立衆「扨々、御苦労でござる。
▲アト「則ち、仏を求めて参つて、本堂に直して置きました。急いで参らせられい。
▲立衆「心得ました。皆、拝ませられい。
▲立衆「扨も扨も、御殊勝な事でござる。
{と云ひて、右を拝むなり。}
▲アト「さらば、香花(かうはな)を手向けませう。
▲立衆「一段と良うござらう。
▲アト「金津の地蔵に、香花こそは手向けゝれ。
{と云ひて、扇子を広げてシテの前へ行き、香花を供養するなり。}
▲シテ「香花をくれて嬉しけれど、饅頭こそは食ひたけれ。
▲立衆「これはいかな事。物を仰せられた。
▲アト「騒がせられな。安阿弥の流れ、広い都の町に只一人の、仏師が刻まれた仏ぢやによつて、様々の奇特がある。必ず驚くなと申した。信心に、饅頭を捧げさせられい。
▲立衆「扨々、あらたかな事でござる。いざ、上げませう。
▲立衆「良うござらう。
▲立衆「金津の地蔵に、饅頭こそは手向けゝれ。
▲シテ「饅頭をくれて嬉しけれど、古酒(ふるさけ)こそは呑みたけれ。
▲立二「愈々、奇特な事でござる。これも、上げませう。
▲アト「良うござらう。とてもの事に、丈夫に上げさせられい。
▲立二「心得ました。金津の地蔵に、古酒こそは手向けゝれ。
▲シテ「良うくれた、良うくれた。楽しうなさうぞ、楽しうなさうぞ。
▲アト「何と思し召す。この地蔵尊は座像で、堂に格好致さぬ。物を仰せらるゝ程、あらたかな仏でござる。申し上げて、立像に致さうと存ずるが、何とござらうぞ。
▲立衆「一段と良うござらう。
▲アト「心の浮いた御地蔵様でござる。囃子物で申さう。何(いづ)れも、囃させられい。
▲立衆「これは猶、良うござらう。
▲アト「追つ付け、囃しませう。皆、立たせられい。
▲立衆「心得ました。
▲アト「《ノル》金津の地蔵の、お揺るぎあつたを見さいな、お揺るぎあつたを見さいな。
▲シテ「《ノル》揺るぎたうはなけれども、旦那の所望なれば、さらば、そつと揺るがうか。
▲立衆「金津の地蔵の、お立ちあつたを見さいな、お立ちあつたを見さいな。
▲シテ「立ちたうはなけれども、旦那の仰せならば、さらば、そつと立たうよ。
▲立衆「金津の地蔵の、お踊りあつたを見さいな、お踊りあつたを見さいな。
▲シテ「踊りたうはなけれども、旦那の所望ならば、さらば、ちと踊らうよ。
{と云ひて、何(いづ)れも、何遍も返して皆々踊る。シテ、先に立ちて踊り踊り、順に廻る。皆々、シテの後より廻る。又、大小の前より、シテ、後へ戻り、皆立衆の後より廻る。但し、廻る事一遍。皆々、入り交り踊る。その内に小アト、一の松にて、}
▲小アト「かな法師が後を慕うて参つた。様子を見れば、良い時分ぢや。連れて、すかさうと存ずる。
{と云ひて、橋がゝりより手を叩いて呼び出す。アト・立衆は、知らず踊つてゐる。}
愛(いと)しい者よ。ちやつと来い、ちやつと来い。
{と云ひて、負うて逃げて入るを、}
▲立衆「あれあれ。何者やら、お地蔵様を負うて行きまする。
▲アト「あれは、都で逢うた仏師でござる。やいやいやい、そこな者。
▲小アト「何でござる。
▲アト「そのお地蔵様を負ひ申(ま)して、何とする。
▲小アト「旦那の仰せならば、さらば、連れて退(の)かうよ、連れて退(の)かうよ。
▲アト「きやつは売僧(まいす)ぢや。皆、捕(とら)へさせられい。
▲立衆「あれあれ、逃げまする。
▲立衆「追つかけさせられい。やるまいぞ、やるまいぞ、やるまいぞ。
{と云ひて追ひ込み、入るなり。}
校訂者注
1:「強師頭巾(がうしづきん)」は、狂言で僧等のかぶる頭巾。「乙(おと)の面」は、若々しい女の面。
底本:『和泉流狂言大成 第二巻』(山脇和泉著 1917年刊 国会図書館D.C.)
金津地蔵(カナヅヂゾヲ)(三番目 四番目)
▲アト「是は越前の国金津の者で御座る、在所中の老若心を合せて、一間四面の堂を建立致して御座る、堂は思ふ儘に出来て御座れども、未だ仏が御座らぬ、此度都へ登り、御本尊を求めて参らうと存ずる{と云てしかしか仏師に同断扨都につき仏師の通り{*1}呼はるシテ出るシカジカ有て真仏師を云シカシカ悉く仏師に同断不違}{*2}仏がほしう御座る見せて下され▲小アト「幸ひ地蔵のよう出来させられたがある、是を見せう暫らくまたしめ▲アト「心得ました▲小アト「かな法師あるか{ト云て呼出す出るも如常}{*3}そちにちと云ふ事があるが、是をいひ出して、聞かうならばいはうず、きくまいならば一向云ふまい▲シテ「是は今めかしい事を仰せらるゝ、親の云ふ事をきかぬ子は御座るまい、何なりとも仰せられい▲小アト「近頃満足した、別の事でもない、身共の身代がならいで、朝夕を送りかぬるに依つて、そちを売つて兎もかうもせうと思ふ、則夫婦相談ぢや、是をかなへてくれうか▲シテ「成程何を致すも、孝行は同じ事ぢや、何方へも売らせられい▲小アト「やれやれ嬉しや、夫について火急な事ぢやが、様子を語らう、越前の国金津と云ふ所の人が、仏を求めにわせた、身共は楊枝一本けづつた事もなけれども、代物がほしさに仏師ぢやと云ふてだまいた、則そなたを地蔵になして、売つてやる程に{*4}さう心得さしめ▲シテ「売らば唯ならせられい、終に地蔵になつた事が御座らぬ▲小アト「いや地蔵にまねてやる程に、少しも苦敷うない{*5}、ひらにいてくれさしめ▲シテ「今ゆけば、とゝ様にもかゝ様にも、あはれますまいなう▲小アト「先急にあふ事はならぬ▲シテ「夫は名残おしいかなしい事で御座る▲小アト「誠に、世に貧程かなしいものはない、子を売ると云ふは、大抵{*6}な事ではなけれども、兎角今日を送りかぬる{*7}故の悪心ぢや、去りながら、気づかひするな、定めてそちをつれていて、彼の堂にすゑて置であらう、其時身共が跡をしたうて下り、忍び入つてそつとつれて帰らう程に、心安う思はしめ▲シテ「忝う御座る、必ず必ず早う連れに来て下されい▲小アト「先地蔵の拵へをせう程に、こちへよらしめ{と云て大鼓座にて肩衣となり強師頭巾乙の面きせ床机に腰かけさせて置なり右の手に錫杖持つなり}{*8}田舎人居さしますか▲アト「是に居まする▲小アト「ちと彩色になほす所があつて、隙を取つた、お待遠にあらう▲アト「左様にも御座らぬ▲小アト「扨地蔵を拝ましめ{と云てたれを上て拝ます心持なり}▲アト「はゝあ、扨も扨も御殊勝な事かな、名作程あつて、其儘生きて御座る様な{と云てほめて拝み顔をいらい驚きて}{*9}わあ、どうやら人肌の様にあたゝかな▲小アト「今彩色をして間が無い、にかはの干ぬ内はあたゝかな物でおりやる▲アト「尤もで御座る、とくと拝む程人の様に御座る▲小アト「最前も云ふ通リ、安阿弥の流れ某一人ぢやに依つて、おそらく自慢の細工ぢや程に、何と木仏とは見えまいが▲アト「奇特{*10}で御座る、扨代物は何程で御座る▲小アト「万疋でおりやる▲アト「高直には御座れども仏体の事ぢや、夫迚も求めませう、則代物は三條の大黒屋で渡しませう▲小アト「成程大黒屋存てゐる、あれで請取るであらう▲アト「扨是は箱に入れて持ちませうか▲小アト「夫では気づまりに思召さう、唯負はせられい▲アト「心得ました{と云て背負ふ}{*11}未だにかはが干ぬやらあたゝかに御座るわ▲小アト「いや夫はにかはが干いでも、早御仏心がそなはつたに依つて、色々の奇特{*12}があらう、ずい分信心を召され、又お仏供{*13}抔は成う程念を入れて上さしめ、しぜんきこしめす事があらう、ふと物{*14}抔仰せらるゝ事も有らう程に、左右心得さしめ▲アト「扨々あらたかな{*15}事で御座る、もかう参る▲小アト「何とお行きあるか▲アト「中々▲小アト「ようおりやつた▲アト「なうなう嬉しや嬉しや、ざつと埒があいた、先急いで帰らう、扨々隙がいらうかと存じたに、幸の者に出合うて重畳の仏を求めた、此由を在所の衆中へ申したらば、一統に悦ばうと存ずる、いや何彼と云ふ内に戻つた{と云ておろし葛桶に腰かけさせおき}{*16}なうなう何れも御座るか▲立衆「是に居りまする▲アト「唯今帰つて御座る▲立衆「扨々御苦労で御座る▲アト「則仏を求めて参つて、本堂に直して置ました、急いで参らせられい▲立衆「心得ました皆おがませられい▲立衆「扨も扨も御殊勝な事で御座る{と云て右を拝む也}▲アト「さらば香花を手向けませう▲立衆「一段とよう御座らう▲アト「金津の地蔵に、香花こそは手向けゝれ{と云て扇子を広げてシテの前へ行き香花を供養するなり}▲シテ「香花をくれて嬉しけれど、饅頭こそは食ひたけれ▲立衆「是はいかな事、物を仰せられた▲アト「さわがせられな、安阿弥の流れ、広い都の町に唯一人の、仏師がきざまれた仏ぢやに依つて、様々の奇特{*17}がある、必ず驚くなと申した、信心に饅頭を捧げさせられい▲立衆「扨々あらたかな事で御座る、いざ上げませう▲立衆「よう御座らう▲立衆「金津の地蔵に饅頭こそは手向けゝれ{*18}▲シテ「饅頭をくれて嬉しけれど、古酒こそは呑みたけれ▲立二「愈々奇特{*19}な事で御座る、是も上げませう▲アト「よう御座らう、迚もの事に丈夫に上げさせられい▲立二「心得ました、金津の地蔵に古酒こそは手向けゝれ▲シテ「ようくれたようくれた、たのしうなさうぞたのしうなさうぞ▲アト「何と思召す、此地蔵尊は座像で、堂に格好致さぬ、物を仰せらるゝ程あらたかな{*20}仏で御座る、申上げて立像に致さうと存ずるが、何と御座らうぞ▲立衆「一段とよう御座らう▲アト「心のういた御地蔵様で御座る、囃子物で申さう、何も囃させられい▲立衆「是は猶よう御座らう▲アト「追付け囃しませう{*21}、皆立たせられい▲立衆「心得ました▲アト「《ノル》金津の地蔵の、おゆるぎあつたを見さいな、おゆるぎあつたを見さいな▲シテ「《ノル》ゆるぎたうはなけれども、旦那の所望なれば、さらばそつとゆるがうか▲立衆「金津の地蔵の、お立ちあつた{*22}を見さいなお立ちあつたを見さいな▲シテ「立ちたうはなけれども、旦那の仰せならば、さらばそつと立たうよ▲立衆「金津の地蔵の、お踊りあつたを見さいなお踊りあつたを見さいな▲シテ「踊りたうはなけれども、旦那の所望ならば、さらば{*23}ちと踊らうよ{と云て何も何遍も返して皆々おどるシテ先に立て踊り踊り{*24}順に廻る皆々シテの後より廻る又大小の前よりシテ跡へ戻り皆立衆の跡より廻る但し廻る事一遍{*25}皆々入交りおどる其内に小アト一の松にて}▲小アト「かな法師が跡を慕うて参つた、様子を見ればよい時分ぢや、つれてすかさうと存ずる{と云て橋がゝりより手を叩いて呼出すアト立衆はしらず踊つて居る}{*26}いとしい者よ、ちやつとこいちやつとこい{と云て負て{*27}逃げて入を}▲立衆「あれあれ何者やら、お地蔵様を負うて行きまする▲アト「あれは都で逢ふた仏師で御座る、やいやいやいそこな者▲小アト「何で御座る▲アト「其お地蔵様を負ひまして何とする▲小アト「旦那の仰せならば、さらば連れてのかうよのかうよ▲アト「きやつはまいすぢや、皆捕へさせられい▲立衆「あれあれ逃げまする▲立衆「おつかけさせられい、やるまいぞやるまいぞやるまいぞ、{と云て追込み入るなり}
校訂者注
1:底本は、「都につき仏師の返り呼はる」。
2:底本は、「▲アト「仏がほしう御座る」。
3:底本は、「▲小アト「そちにちと云ふ事があるが」。
4:底本は、「売つてやる様(ほど)に」。
5:底本は、「少しも苦敷(くるしか)らない」。
6:底本は、「大低」。
7:底本は、「今日を送りかねる故の」。
8:底本は、「▲小アト「田舎人居さしますか」。
9:底本は、「▲アト「わあ、どうやら」。
10・12・17・19:底本は、「寄特」。
11:底本は、「▲アト「未だにかはが」。
13:底本は、「お物供(ぶく)」。
14:底本は、「ふと言(もの)抔仰せらるゝ」。
15・20:底本は、「あらたな」。
16:底本は、「▲アト「なうなう何れも御座るか」。
18:底本は、「饅頭こそは手向けられ」。
21:底本は、「押付け囃子ませう」。
22:底本は、「お立ちつたをを見さいな(二字以上の繰り返し記号)」。
23:底本は、「ちらばちと踊らうよ」。
24:底本は、「拍り拍り」。
25:底本は、「但し廻る事一辺」。
26:底本は、「▲小アト「いとしい者よ」。
27:底本は、「負けて逃げて入を」。
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