2016年05月11日 世中百首絵鈔26~50 index 二十六 世の中は得して人に褒められて 損して人に笑はるる有り 二十七 世の中は命を捨つる人の上に 呆けぬも有り呆くるもあり 二十八 世の中に花紅葉より面白き ものは大方神釈の道 二十九 紫の色より深き世の中に 欲には恥をかきつばたかな 三十 世の中に人を可笑しと思ふなよ 人はこなたや可笑しかるらん 三十一 理非の上我は紛れず思ふとも 余所の扱ひ聞けや世の中 三十二 過ちは誰も一たびありぬべし 再びならばいかが世の中 三十三 世の中に呼ばるる人の領承の 定まらざるは造作なりけり 三十四 世の中に如才はさうに無けれども 気を扱はぬ人は曲なし 三十五 重くせむ物とも知らず世の中に たやすげなるは起請誓文 三十六 慳貪に善をも為さず送りなば 思ふままにはあらじ世の中 三十七 世の中にさも頼もしく見えぬるは 思ひ合ひたる一家親類 三十八 人にただ真の心なかりせば 清らかたちも可惜世の中 三十九 世の中に悪き心を持ちぬるや 我は悪しと思はざるらん 四十 良し良しと人には言ひて世の中に 大事の違例知らぬものなり 四十一 世の中の近付きてただ良からんは 物知り薬師情けある人四十二 花の色も等閑なきも世の中に 濃く見えぬれば移ろひにけり四十三 改めて何とかあらん 少々は知らず顔して送れ世の中四十四 世の中の不思案短慮打ち混ぜて 後いかばかり悔しからまし四十五 世の中は我こそ人にあらずとも 人になしたき子の行方かな四十六 もて遊ぶ道を重んじ嗜みの あらば冥加も有らん世の中四十七 世の中の人の無心に思ふこと 言はざらんには何か勝らん四十八 誰をかも正直にせん世の中は 心々に物を言ふなり四十九 柔らかに言ひても言は聞こゆるを など高声に啀む世中五十 世の中に物を悪しくも言ひなすは 笑止なりける人の癖かな (◎:翻読不能箇所あり) 「和歌集」カテゴリの最新記事 タグ :#本書籍 < 前の記事次の記事 >