2016年05月19日 世中百首絵鈔51~75 index 五十一 世の中は寝乱れ髪の風情して 昨日言ひしや今日変はるらん五十二 世の中に謂れ有るをも知らずして 難言ふ事は聊爾なりけり五十三 災ひの出で来る事は世の中の 言葉一つの謂れなりけり五十四 世の中に人を嫉むは目に見えぬ 鬼よりもたゞ恐ろしきかな五十五 世の中の人は慈悲あれ心あれ 心なくとも千歳をば経じ五十六 人のため良からん事の妨げと 返す返すもなるな世の中五十七 世の中を過ぐさむ道の賢きは これや果報の初めなるらん ◎五十八 二心有けるならば世の中に人とは人の言ふまじきかな五十九 思ふべきものは身よりも名なりけり 名は末代の人の世中六十 春の夜の朧月夜と世の中の博打打たぬに如く物は無し六十一 世の中に人を育つる心こそ 我を育つる心なりけれ 六十二 不足なる事を堪へよ何時も 恨みむ事は易き世の中 六十三 世の中はいづれの道もし習ひて 時の人数になりぬるがよし 六十四 世の中の人にも問はでする事は をかしきことか侍らんかな 六十五 世の中は物に頼みを掛くるなよ 定めなきかな定めなきかな 六十六 口籠る習ひなりける世の中に 言ふべき事を何つつむらむ 六十七 人心あまり小さくかなはぬは かへりて損があらむ世の中 六十八 世の中に酒飲む人は見てぞ良き 飲まざる人も見て良かりけり 六十九 世の中に太かるべきは宮柱 細かるべきは心なりけり 七十 世の中に身の取り所なかりきと 言はれん事や無念ならまし 七十一 誰もただ足らざる事を心得ば 余れる事はまして世の中 七十二 忠をこそ人にせずとも 心なきその働きは何ぞ世の中 七十三 世の中に人を何とも思はぬは 緩怠にして至りなきかな 七十四 世の中に教訓聞かずつれなくは 如何なる事か有明の月 七十五 一声を時鳥より聞きたきは 道あることを語る世の中 (◎:翻読不能箇所あり) 「世中百首絵鈔」カテゴリの最新記事 タグ :#本書籍 < 前の記事次の記事 >