これから翻字するのは、1889年(明治22年)刊の国語学・国文法書である谷千生著『言葉能組立』です。本書は「国会図書館デジタルコレクション」で公開されていますが、崩し字で書かれているため、一般には読めない状態です。そこでこれから上巻・下巻と順次翻刻していきます。但し、内容が膨大であるため、翻字と校訂本文を分けず、極力原文に忠実に、最低限の校訂を加えた校訂本文のみの公開とします。校訂のコンセプトは「古文を読める国語学学生が自力で読める本文にする」とし、難読字には読み仮名を付し、括弧を厳密に分けて加えました。詳しくは「凡例」を参照してください。
一般にはなじみの薄い国語文法の本ですが、江戸国学の伝統を汲む著者が欧米の文法理論に学び、それを国文法の説明に応用した、極めて科学的な学問的挑戦の書です。これからの国文法を学ぶ者にとって大いに学問的刺激を与えられる好著であると思います。
(なお、翻刻における誤りの責任は全て翻刻者に帰します。翻字自体に著作権はありませんが、校訂本文および補説には翻刻者の著作権が当然認められ、何人による侵害もそれを許しません。)
一般にはなじみの薄い国語文法の本ですが、江戸国学の伝統を汲む著者が欧米の文法理論に学び、それを国文法の説明に応用した、極めて科学的な学問的挑戦の書です。これからの国文法を学ぶ者にとって大いに学問的刺激を与えられる好著であると思います。
(なお、翻刻における誤りの責任は全て翻刻者に帰します。翻字自体に著作権はありませんが、校訂本文および補説には翻刻者の著作権が当然認められ、何人による侵害もそれを許しません。)