間格言 第一言〔河(かは)を[越]〕 第二言〔河(かは)に(丹)〕 か[上53]
第三言〔河(かは)に(尓)〕 第三次言〔河(かは)に(尓)て〕(よ(上54))
第四言〔河(かは)に{尓}〕 第四次言〔河(かは)へ〕 た[上54]
第五言〔橋に[尓]〕 第五次言〔橋と〕 れ[上55]
第六言〔河(かは)より〕〔河(かは)まで〕〔河(かは)から〕〔河(かは)ほど〕
〔河(かは)ゆゑ〕〔河(かは)すら〕〔河(かは)ばかり〕〔河(かは)ながら〕 そ[上55]
第三言〔河(かは)に(尓)〕 第三次言〔河(かは)に(尓)て〕(よ(上54))
第四言〔河(かは)に{尓}〕 第四次言〔河(かは)へ〕 た[上54]
第五言〔橋に[尓]〕 第五次言〔橋と〕 れ[上55]
第六言〔河(かは)より〕〔河(かは)まで〕〔河(かは)から〕〔河(かは)ほど〕
〔河(かは)ゆゑ〕〔河(かは)すら〕〔河(かは)ばかり〕〔河(かは)ながら〕 そ[上55]
自被動格〔〈主格〉水(みづ)が―〈与格〉舟(ふね)に―流(なが)れらる〕 十一[上96]
自使動格〔〈主格〉水(みづ)が―〈与格〉舟(ふね)に―流(なが)れさす〕
自使動格〔〈主格〉水(みづ)が―〈与格〉舟(ふね)に―流(なが)れさす〕
他被動格〔〈主格〉舟(ふね)が―〈奪格〉身(み)を―〈与格〉水(みづ)に―流(なが)さる〕
他使動格〔〈主格〉舟(ふね)が―〈奪格〉身(み)を―〈与格〉水(みづ)に―流(なが)さす〕
十八[26] 間言格
《自動格へはさみたる間格言》
《自動格へはさみたる間格言》
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第一言》河(かは)を―流(なが)る〕 か[上53]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第二言》河(かは)に(丹)―流(なが)る〕
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第二言》河(かは)に(丹)―流(なが)る〕
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第三言》河(かは)に(尓)/に(尓)て―流(なが)る〕 よ[上54]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第四言》河(かは){尓}/へ―流(なが)る〕 た[上54]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第五言》橋に[尓]/と―流(なが)る〕 れ[上55]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《第六言》河(かは)より/から―流(なが)る〕 そ[上55]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《時日名言》今日(けふ)―流(なが)る〕 三[上31]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《数量名言》一(ひと)つ―流(なが)る〕 四[上33]
〔〈主格〉舟(ふね)が―《形容言》又(また)―流(なが)る〕 五[上37]
〔〈主格〉乗(の)れる人(ひと)が〈奪格〉岸(きし)の移(うつ)るを―見(み)て―〈第七言〉舟(ふね)が流(なが)る/るると―知(し)る〕
廿[32] 続体格 め[上75]
〔〈主格〉舟(ふね)の―〈与格〉水(みづ)に―流(なが)さるる〕
〔〈主格〉舟(ふね)の―流(なが)さるる―水(みづ)〕
〔〈主格〉水(みづ)に―流(なが)さるる―舟(ふね)〕
〔〈主格〉舟(ふね)の―〈与格〉水(みづ)に―流(なが)さるる〕
〔〈主格〉舟(ふね)の―流(なが)さるる―水(みづ)〕
〔〈主格〉水(みづ)に―流(なが)さるる―舟(ふね)〕
ル[37] 整言重畳格
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)が下(くだ)る〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)が下(くだ)る〕
廿一[39] 続用格 め[上75]
ヲ[39] 直接格 右同
〔〈主格〉舟(ふね)が―流(なが)れ―下(くだ)る〕
〔〈主格〉水(みづ)が―〈奪格〉舟(ふね)を流(なが)し―下(くだ)す〕
〔〈主格〉水(みづ)が―〈奪格〉舟(ふね)を流(なが)し―下(くだ)す〕
ワ[40] 間接格 右同
〔〈前置言〉舟(ふね)が―流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)が―下(くだ)る〕
〔〈前置言〉水(みづ)が―舟(ふね)に―流(なが)れられ―〈後置言〉筏(いかだ)に―下(くだ)らる〕
〔〈前置言〉水(みづ)が―舟(ふね)に―流(なが)れられ―〈後置言〉筏(いかだ)に―下(くだ)らる〕
廿二[43] 相動格 ね[上57]
〔〈前置言〉舟(ふね)も―流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)も―流(なが)る〕
〔〈前置言〉水(みづ)が―舟(ふね)をも―流(なが)し―〈後置言〉筏(いかだ)をも―流(なが)す〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―水(みづ)にも―流(なが)され―〈後置言〉風(かぜ)にも―流(なが)さる〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―漕(こ)がれも―行(ゆ)き―〈後置言〉流(なが)れも―下(くだ)る〕
〔〈前置言〉舟(ふね)も―流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)も―流(なが)る〕
〔〈前置言〉水(みづ)が―舟(ふね)をも―流(なが)し―〈後置言〉筏(いかだ)をも―流(なが)す〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―水(みづ)にも―流(なが)され―〈後置言〉風(かぜ)にも―流(なが)さる〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―漕(こ)がれも―行(ゆ)き―〈後置言〉流(なが)れも―下(くだ)る〕
カ[45] 反動格 な[上58]
〔〈前置言〉舟(ふね)は―流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)は―流(なが)れず〕
〔〈前置言〉水(みづ)が―舟(ふね)をば―流(なが)し―〈後置言〉筏(いかだ)をば―流(なが)さず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―水(みづ)には―流(なが)され―〈後置言〉風(かぜ)には―流(なが)されず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―漕(こ)がれは―行(ゆ)き―〈後置言〉流(なが)れは【原書は「ば」。誤刻として訂正】―下(くだ)らず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)は―流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)は―流(なが)れず〕
〔〈前置言〉水(みづ)が―舟(ふね)をば―流(なが)し―〈後置言〉筏(いかだ)をば―流(なが)さず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―水(みづ)には―流(なが)され―〈後置言〉風(かぜ)には―流(なが)されず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が―漕(こ)がれは―行(ゆ)き―〈後置言〉流(なが)れは【原書は「ば」。誤刻として訂正】―下(くだ)らず〕
ヨ[48] 相動第二格 ね[上57]
〔〈前置言〉舟(ふね)も流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)さへ流(なが)る〕
〔〈前置言〉舟(ふね)も流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)さへ流(なが)る〕
相動第三格 不言相動格とも言ふ
〔〈前置言〉舟(ふね)も流(なが)れず―〈後置言〉筏(いかだ)だに流(なが)れず〕
タ[53] 反動第二格 な[上58]
〔〈前置言〉舟(ふね)は流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)のみ流(なが)れず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)は流(なが)れ―〈後置言〉筏(いかだ)のみ流(なが)れず〕
廿三[55]
レ[55] 相動将然格 ら[上58]
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)れば―〈後置言〉筏(いかだ)も流(なが)れん〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)れば―〈後置言〉筏(いかだ)も流(なが)れん〕
ソ 反動将然格 む[上59]
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)るとも―〈後置言〉筏(いかだ)は流(なが)れじ〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)るとも―〈後置言〉筏(いかだ)は流(なが)れじ〕
廿四[62]
ツ[63] 相動已然格 う[上59]
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)るれば―〈後置言〉筏(いかだ)も流(なが)る〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)るれば―〈後置言〉筏(いかだ)も流(なが)る〕
ネ 反動已然格 ゐ[上60]
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)るれども―〈後置言〉筏(いかだ)は流(なが)れず〕
〔〈前置言〉舟(ふね)が流(なが)るれども―〈後置言〉筏(いかだ)は流(なが)れず〕
廿五[65]
ナ[66] 希求格 お[上61]
ナ[66] 希求格 お[上61]
〔〈主格〉水(みづ)よ―〈奪格〉舟(ふね)を―流(なが)せ〕
ラ[67] 希求第二格 禁止格とも言ふ
〔〈主格〉水(みづ)よ―〈奪格〉舟(ふね)を―流(なが)すな〕
ム[68] 希求第三格 く[上62] 第二禁止格とも言ふ
〔〈主格〉水(みづ)よ―〈奪格〉舟(ふね)を―な流(なが)しそ〕
〔舟(ふね)が流(なが)れけらし〕けるらしの約り
〔舟(ふね)が流(なが)れたらし〕たるらしの約り
〔舟(ふね)が流(なが)れならし〕なるらしの約り
〔舟(ふね)が有(あ)らし〕有(あ)るらしの約り
〔舟(ふね)が早(はや)からし〕かるらしの約り
〔舟(ふね)が流(なが)れざらし〕ざるらしの約り
〔舟(ふね)が早(はや)かる可(べ)けらし〕可(べ)かるからしの約り
〔舟(ふね)が流(なが)れたらし〕たるらしの約り
〔舟(ふね)が流(なが)れならし〕なるらしの約り
〔舟(ふね)が有(あ)らし〕有(あ)るらしの約り
〔舟(ふね)が早(はや)からし〕かるらしの約り
〔舟(ふね)が流(なが)れざらし〕ざるらしの約り
〔舟(ふね)が早(はや)かる可(べ)けらし〕可(べ)かるからしの約り
廿八[71] 願望格 え(江)[上66]
〔水(みづ)よ舟(ふね)を流(なが)さなん/ね〕
〔舟(ふね)を流(なが)さばや〕主格は文章者の(我が)といふに当る
〔流(なが)るる舟(ふね)もが〕
〔舟(ふね)の流(なが)れしが〕
〔舟(ふね)の流(なが)る/るるがに〕
〔水(みづ)よ舟(ふね)を流(なが)さなん/ね〕
〔舟(ふね)を流(なが)さばや〕主格は文章者の(我が)といふに当る
〔流(なが)るる舟(ふね)もが〕
〔舟(ふね)の流(なが)れしが〕
〔舟(ふね)の流(なが)る/るるがに〕
廿九[74] 間称助言格 あ[上69]
〔舟(ふね)し/しも流(なが)る〕
〔水(みづ)が舟(ふね)し/しも流(なが)す〕
〔舟(ふね)が水(みづ)にし/しも流(なが)さる〕
〔舟(ふね)が流(なが)れし/しも下(くだ)る〕
〔舟(ふね)し/しも流(なが)る〕
〔水(みづ)が舟(ふね)し/しも流(なが)す〕
〔舟(ふね)が水(みづ)にし/しも流(なが)さる〕
〔舟(ふね)が流(なが)れし/しも下(くだ)る〕
丗二[77]
ウ[78] 決定格 ま[上64]
〔舟(ふね)が水(みづ)に流(なが)さるるぞ〕
〔舟(ふね)が水(みづ)に流(なが)さるるぞ〕
ヰ[78] 疑問格 け[上65]
〔舟(ふね)が水(みづ)に流(なが)さるるか〕
〔舟(ふね)が水(みづ)に流(なが)さるるか〕
ノ[78] 疑問第二格
〔舟(ふね)が水(みづ)に流(なが)さるや〕
〔舟(ふね)が水(みづ)に流(なが)さるや〕
丗三[79]
オ[79] 助言転置格
皆〇此の中にあるべき(ぞ)を上へ転置したるなり
〔舟(ふね)ぞ水(みづ)に流(なが)さるる〇〕 ま[上64]
〔舟(ふね)が水(みづ)にぞ流(なが)さるる〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れぞ下(くだ)る〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れば/るればぞ筏(いかだ)も下(くだ)らん/る〇〕
皆〇此の中にあるべき(か)を上へ転置したるなり
〔舟(ふね)か水(みづ)に流(なが)さるる〇〕 け[上65]
〔舟(ふね)が水(みづ)にか流(なが)さるる〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れか下(くだ)る〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れば/るればか筏(いかだ)も下(くだ)らん/る〇〕
〇此中にあるべき(か)を(や)に換へ上へ転置したるなり
〔舟(ふね)や水(みづ)に流(なが)さるる〇〕 右同
〔舟(ふね)が水(みづ)にや流(なが)さるる〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れや下(くだ)る〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れば/るればや―筏(いかだ)も下(くだ)らん/る〇〕
皆〇此の中にあるべき(ぞ)を上へ転置したるなり
〔舟(ふね)ぞ水(みづ)に流(なが)さるる〇〕 ま[上64]
〔舟(ふね)が水(みづ)にぞ流(なが)さるる〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れぞ下(くだ)る〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れば/るればぞ筏(いかだ)も下(くだ)らん/る〇〕
皆〇此の中にあるべき(か)を上へ転置したるなり
〔舟(ふね)か水(みづ)に流(なが)さるる〇〕 け[上65]
〔舟(ふね)が水(みづ)にか流(なが)さるる〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れか下(くだ)る〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れば/るればか筏(いかだ)も下(くだ)らん/る〇〕
〇此中にあるべき(か)を(や)に換へ上へ転置したるなり
〔舟(ふね)や水(みづ)に流(なが)さるる〇〕 右同
〔舟(ふね)が水(みづ)にや流(なが)さるる〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れや下(くだ)る〇〕
〔舟(ふね)が流(なが)れば/るればや―筏(いかだ)も下(くだ)らん/る〇〕
丗五[83] 略言転置格 ま[上64]
〇此の中にあるべき(そ)に(こ)を添へて上へ転置したるなり
〔舟(ふね)こそ流(なが)るれ―「爰(ここ)にかくあるべき語を略(はぶ)く」―筏(いかだ)は流(なが)れぬ〇〕
〇此の中にあるべき(そ)に(こ)を添へて上へ転置したるなり
〔舟(ふね)こそ流(なが)るれ―「爰(ここ)にかくあるべき語を略(はぶ)く」―筏(いかだ)は流(なが)れぬ〇〕
丗六[86] 随伴助言転置格 ゆ[上70]
かくいふべき(ん)を(も)に換へて転置せる(ぞ)(や)が随伴したるなり
〔舟(ふね)もそ流(なが)るる/れん〕
〔舟(ふね)もや流(なが)るる/―れん〕
かくいふべき(め)を(も)に換へて転置せる(こそ)が随伴したるなり
〔舟(ふね)もこそ流(なが)るれ/れめ〕
かくいふべき(ん)を(も)に換へて転置せる(ぞ)(や)が随伴したるなり
〔舟(ふね)もそ流(なが)るる/れん〕
〔舟(ふね)もや流(なが)るる/―れん〕
かくいふべき(め)を(も)に換へて転置せる(こそ)が随伴したるなり
〔舟(ふね)もこそ流(なが)るれ/れめ〕
丗七[88] 交互略言転置格
〇かくあるべきを交互して略言せるなり
〔舟(ふね)ぞ―〇流るる舟(ふね)の/が―流(なが)るるに〕
〔舟(ふね)や―〇流るる舟(ふね)が―流(なが)るとて〕
〔舟(ふね)こそ―〇流(なが)るれ舟(ふね)が―流(なが)るれど〕
〔舟(ふね)こそ―〇流(なが)るれ舟(ふね)が―流(なが)るかし〕
〇かくあるべきを交互して略言せるなり
〔舟(ふね)ぞ―〇流るる舟(ふね)の/が―流(なが)るるに〕
〔舟(ふね)や―〇流るる舟(ふね)が―流(なが)るとて〕
〔舟(ふね)こそ―〇流(なが)るれ舟(ふね)が―流(なが)るれど〕
〔舟(ふね)こそ―〇流(なが)るれ舟(ふね)が―流(なが)るかし〕
丗九[94] 用格 七[上44]
《これは水(みづ)が流(なが)るといふを指示す》
《これは水(みづ)が流(なが)るといふを指示す》
≪これは汲(く)むといへば水(みづ)を指示し堰(せ)くといへば流(なが)るを指示す≫
〔水(みづ)が流(なが)る《然る》に≪其(そ)れ≫を汲(く)む/堰(せ)く〕
〔水(みづ)が流(なが)る《然る》に≪其(そ)れ≫を汲(く)む/堰(せ)く〕
四十[95] 形状言用格
〔水(みづ)が―清(きよ)し/けし〕 十三[上120]
〔水(みづ)の清(きよ)さ〕
〔水(みづ)清(きよ)み人(ひと)も来(き)て汲(く)む〕
〔水(みづ)が清(きよ)けん〕 チ[上126]
〔水(みづ)が清(きよ)げに/なり〕
〔水(みづ)が清(きよ)かり〕
〔人(ひと)が水(みづ)を清(きよ)がる〕
四十一[97] 用言比較表 此表にて用言断続の別(わか)ちを見合すべし
将然格 続用言 用体言 切断言 続体言 已然格 希求言
【ク】[98] 四段活 み
引〔ひ〕か(一)ば 引く(四)とも 引〔ひ〕き(二)出〔だ〕す
引〔ひ〕き(二)出〔だ〕し 引〔ひ〕く(三) 引〔ひ〕く(五)弓〔ゆみ〕
引〔ひ〕け(六)ば/ども 引〔ひ〕け(七)
【ヤ】[100] 一段活 し
着〔き〕(一)ば 着〔き〕る(四)とも 着〔き〕(二)旧〔ふる〕す
着〔き〕(二)旧〔ふる〕し 着〔き〕る(三) 着〔き〕る物〔もの〕
着〔き〕れ(六)ば/ども 着〔き〕よ(七)
〔水(みづ)が―清(きよ)し/けし〕 十三[上120]
〔水(みづ)の清(きよ)さ〕
〔水(みづ)清(きよ)み人(ひと)も来(き)て汲(く)む〕
〔水(みづ)が清(きよ)けん〕 チ[上126]
〔水(みづ)が清(きよ)げに/なり〕
〔水(みづ)が清(きよ)かり〕
〔人(ひと)が水(みづ)を清(きよ)がる〕
四十一[97] 用言比較表 此表にて用言断続の別(わか)ちを見合すべし
将然格 続用言 用体言 切断言 続体言 已然格 希求言
【ク】[98] 四段活 み
引〔ひ〕か(一)ば 引く(四)とも 引〔ひ〕き(二)出〔だ〕す
引〔ひ〕き(二)出〔だ〕し 引〔ひ〕く(三) 引〔ひ〕く(五)弓〔ゆみ〕
引〔ひ〕け(六)ば/ども 引〔ひ〕け(七)
【ヤ】[100] 一段活 し
着〔き〕(一)ば 着〔き〕る(四)とも 着〔き〕(二)旧〔ふる〕す
着〔き〕(二)旧〔ふる〕し 着〔き〕る(三) 着〔き〕る物〔もの〕
着〔き〕れ(六)ば/ども 着〔き〕よ(七)
【マ】[100] 中二段活 ゑ
起〔お〕き(一)ば 起〔お〕く(四)とも 起〔お〕き(二)上〔あが〕る
起〔お〕き(二)上〔あが〕り 起〔お〕く(三) 起〔お〕くる(五)朝〔あさ〕
起〔お〕くれば/ども 起〔お〕きよ(七)
【ケ】[101] 下二段活 ひ
得〔え〕ば 得〔え〕(四)とも 得〔え〕(二)難〔がた〕し
得〔え〕(二)難〔がて〕 得〔う〕(三) 得〔う〕る(五)宝〔たから〕
得〔う〕れ(六)ば/ども 得〔え〕よ(七)
【フ】[104] 変格活 も
起〔お〕き(一)ば 起〔お〕く(四)とも 起〔お〕き(二)上〔あが〕る
起〔お〕き(二)上〔あが〕り 起〔お〕く(三) 起〔お〕くる(五)朝〔あさ〕
起〔お〕くれば/ども 起〔お〕きよ(七)
【ケ】[101] 下二段活 ひ
得〔え〕ば 得〔え〕(四)とも 得〔え〕(二)難〔がた〕し
得〔え〕(二)難〔がて〕 得〔う〕(三) 得〔う〕る(五)宝〔たから〕
得〔う〕れ(六)ば/ども 得〔え〕よ(七)
【フ】[104] 変格活 も
来〔く〕(一)ば 来〔く〕(四)とも 来〔き〕(二)始〔はじ〕む
来〔き〕(二)始〔はじ〕め 来〔く〕 来〔く〕る(五)人〔ひと〕
来〔く〕れ(六)ば/ども 来〔こ〕(七)
【コ】[110] 形状言 十三
来〔き〕(二)始〔はじ〕め 来〔く〕 来〔く〕る(五)人〔ひと〕
来〔く〕れ(六)ば/ども 来〔こ〕(七)
【コ】[110] 形状言 十三
清〔きよ〕く(二)ば/とも 清〔きよ〕く(二)流〔なが〕る
空〔むな〕しく(二)ば/とも 空〔むな〕しく(二)消〔き〕ゆ
清〔きよ〕水〔みづ〕 清〔きよ〕し(三) 清〔きよ〕き水〔みづ〕
清〔きよ〕水〔みづ〕 清〔きよ〕し(三) 清〔きよ〕き水〔みづ〕
空〔むな〕し言〔ごと〕 空〔むな〕し(三) 空〔むな〕しき(五)言〔こと〕
清〔きよ〕けれ(六)ば/ども 清〔きよ〕かれ
清〔きよ〕けれ(六)ば/ども 清〔きよ〕かれ
空〔むな〕しけれ(六)ば/ども 空〔むな〕しかれ
【エ】[114] 助用言
[115] 将言 ホ
〇 〇 引〔ひ〕かん(二)の 引〔ひ〕かん(三) 引〔ひ〕かん(五)弓〔ゆみ〕
引〔ひ〕かめ(六)ば/ども 〇
【テ】[116] 第二将言 右同
〇 見まく(二)欲〔ほ〕し 〇 見まし(三) 見まし(五)を 見ましか(六)ば/ども 〇
【ア】[118] 不言 右同
問〔と〕はず(二)ば/とも 問〔と〕はず(二)知〔し〕る
問〔と〕はず(二)語〔がた〕り 問〔と〕はず(三) 問〔と〕はぬ(五)人〔ひと〕
問〔と〕はねば/ども 〇
【サ】[119] 第二不言 右同
〇 〇 忘〔わす〕れじ(二)の 忘〔わす〕れじ(三) 忘〔わす〕れじ(五)を 〇 〇
【キ】[122] 第三将言 ト
〇 受〔う〕くべく(二)思〔おも〕ふ
〇 受〔う〕くべし(三) 受〔う〕くべき(五)賜物〔たまもの〕
受〔う〕くべけれ(六)ば/ども【原書は「とも」。誤刻として訂正】 〇
【ユ】[123] 第四不言 右同
為〔す〕まじく(二)ば/とも 為〔す〕まじく(二)禁〔いまし〕む
〇 為〔す〕まじ(三) 為〔す〕まじき(五)所行〔わざ〕
為〔す〕まじけれ(六)ば/ども 〇
【メ】[123] 去言 ヘ
〇 有〔あ〕りけ(二)ん
〇 有〔あ〕りき(三) 有〔あ〕りし(五)昔〔むかし〕
有〔あ〕りしか(六)ば/ども【原書は「とも」。誤刻として訂正】 〇
【ミ】[125] 竟言 右同
流〔なが〕して(一)ば 流〔なが〕しつ(四)とも
流〔なが〕して(二)見〔み〕る/ん/まし/き/けり 流〔なが〕しつ(四)べし/なり/めり
[115] 将言 ホ
〇 〇 引〔ひ〕かん(二)の 引〔ひ〕かん(三) 引〔ひ〕かん(五)弓〔ゆみ〕
引〔ひ〕かめ(六)ば/ども 〇
【テ】[116] 第二将言 右同
〇 見まく(二)欲〔ほ〕し 〇 見まし(三) 見まし(五)を 見ましか(六)ば/ども 〇
【ア】[118] 不言 右同
問〔と〕はず(二)ば/とも 問〔と〕はず(二)知〔し〕る
問〔と〕はず(二)語〔がた〕り 問〔と〕はず(三) 問〔と〕はぬ(五)人〔ひと〕
問〔と〕はねば/ども 〇
【サ】[119] 第二不言 右同
〇 〇 忘〔わす〕れじ(二)の 忘〔わす〕れじ(三) 忘〔わす〕れじ(五)を 〇 〇
【キ】[122] 第三将言 ト
〇 受〔う〕くべく(二)思〔おも〕ふ
〇 受〔う〕くべし(三) 受〔う〕くべき(五)賜物〔たまもの〕
受〔う〕くべけれ(六)ば/ども【原書は「とも」。誤刻として訂正】 〇
【ユ】[123] 第四不言 右同
為〔す〕まじく(二)ば/とも 為〔す〕まじく(二)禁〔いまし〕む
〇 為〔す〕まじ(三) 為〔す〕まじき(五)所行〔わざ〕
為〔す〕まじけれ(六)ば/ども 〇
【メ】[123] 去言 ヘ
〇 有〔あ〕りけ(二)ん
〇 有〔あ〕りき(三) 有〔あ〕りし(五)昔〔むかし〕
有〔あ〕りしか(六)ば/ども【原書は「とも」。誤刻として訂正】 〇
【ミ】[125] 竟言 右同
流〔なが〕して(一)ば 流〔なが〕しつ(四)とも
流〔なが〕して(二)見〔み〕る/ん/まし/き/けり 流〔なが〕しつ(四)べし/なり/めり
流〔なが〕れな(一)ん/まし 流〔なが〕れに(二)き/けり/たり 流〔なが〕れぬ(四)べし/なり/めり
〇 流〔なが〕れぬ(三) 流〔なが〕れぬる(五)水〔みづ〕
流〔なが〕れぬれ(六)ば/ども 流〔なが〕れね(七)
【ヱ】[130] 第三不言 ホ
言〔い〕はざ() 言〔い〕はざ()
言〔い〕はざら(一)ん/まし 言〔い〕はざり(二)き/けり 言〔い〕はざる(四)べし/まじ/なり/めり
〇 言〔い〕はざり(三) 言〔い〕はざる(五)事〔こと〕
言〔い〕はざれ(六)ば/ども 言〔い〕はざれ(七)
【ヒ】[131] 第二去言 ヘ
〇 行きけら(一)ん 〇 行きけり(三) 行きける(五)道〔みち〕 行きけれ(六)ば/ども 〇
【モ】[132] 第二竟言 右同
降〔ふ〕りたら(一)ば 降〔ふ〕りたり(二)とも
降〔ふ〕りたら(一)ん/まし/ず/じ 降〔ふ〕りたり(二)き/けり 降〔ふ〕りたる(四)べし/まじ/めり
〇 降〔ふ〕りたり(三) 降〔ふ〕りたる(五)雪〔ゆき〕
降〔ふ〕りたれ(六)ば/ども 人〔ひと〕たれ(七)
言〔い〕はざ() 言〔い〕はざ()
言〔い〕はざら(一)ん/まし 言〔い〕はざり(二)き/けり 言〔い〕はざる(四)べし/まじ/なり/めり
〇 言〔い〕はざり(三) 言〔い〕はざる(五)事〔こと〕
言〔い〕はざれ(六)ば/ども 言〔い〕はざれ(七)
【ヒ】[131] 第二去言 ヘ
〇 行きけら(一)ん 〇 行きけり(三) 行きける(五)道〔みち〕 行きけれ(六)ば/ども 〇
【モ】[132] 第二竟言 右同
降〔ふ〕りたら(一)ば 降〔ふ〕りたり(二)とも
降〔ふ〕りたら(一)ん/まし/ず/じ 降〔ふ〕りたり(二)き/けり 降〔ふ〕りたる(四)べし/まじ/めり
〇 降〔ふ〕りたり(三) 降〔ふ〕りたる(五)雪〔ゆき〕
降〔ふ〕りたれ(六)ば/ども 人〔ひと〕たれ(七)
【セ】[134] 第二竟言 右同
落〔お〕つなら(一)ば 落〔お〕つなり(二)とも
落〔お〕つなら(一)ん/まし/ず/じ/ざり 落〔お〕つなり(二)き/けり 落〔お〕つなる(四)べし/めり
〇 落〔お〕つなり(三) 落〔お〕つなる(五)滝〔たき〕
落〔お〕つなら(一)ば 落〔お〕つなり(二)とも
落〔お〕つなら(一)ん/まし/ず/じ/ざり 落〔お〕つなり(二)き/けり 落〔お〕つなる(四)べし/めり
〇 落〔お〕つなり(三) 落〔お〕つなる(五)滝〔たき〕