【公転】地球は又毎年太陽の周囲を西より東に一廻す。之を地球の公転と言ひ、公転の径路を軌道と言ふ。公転は自転をなしつつ廻転するものなれば、此の二廻転は常に相伴ひて暫くも止むときなし。
[地球が自転をしながら公転するは、恰も独楽の廻旋しながら或る灯火の周囲を運転するが如し。]
【四季及び昼夜長短】地球公転するや、地軸は軌道と直角をなさずして常に六十六度半の交角をなすを以て、一年の中日光を斜に受くると直に受くるとの別をなす。日光を直に受くるときは其の熱量多くして暑く、斜に受くるときは其の量少くして暑からず。此れ四季の別を生ずる所以なり。又此の交角をなせる為めに、地球の自転によりて太陽に面する間の長短を生ず。是れ一年中に昼夜に長短ある所以なり。
[度・分・秒を数字に現はすときは、符合゜・′・″を用う。之を例へば二十度五十分三秒を数字に示すときは、20°50′3″なり。]
【説明】図中、日は太陽にして、(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は軌道上地球の公転したる位置を示すものにして、矢は其の方向を示すものなり。地球(ハ)にあるときは、北半球は日光を直線に受け、且其の自転して日に向ふ間は日に背く間より永き故に、此の時は北半球の夏にして夜短く、南半球は之に反して冬となり夜長し。又地球(ニ)にあるときは、日光地球の中央に直射する故に、南北両半球共に其の熱を受くること相等し。即ち北半球は秋にして南半球は春となり、此のときは地球上皆昼夜の長短なし。(イ)に至るときは正に(ハ)の反対にして、南半球は夏にして北半球は冬なり。(ロ)にあるときは(ニ)の反対にして、北半球は春にして南半球は秋なり。
【地球儀及び地図】地球全体を摸擬したる器具あり。之を地球儀と言ふ。又其の全体或は一部分を平面に画きたる図を地図と言ふ。地図は地球表面を空中より直視したる図にして、符号を以て、海・陸・山・川・都・邑等を現はしたるものなり。即ち著色したる部分は陸にして、白色なる所は海なり。其の他符号は図に付て其の実景と照し見るべし。総て地図は上部を北とし下部を南とするを常とす。














